皮膚科研修プログラム
初期研修について
皮膚は全身を覆う巨大な臓器であり、生体の恒常性を維持する上で重要な機能を有します。また、内臓疾患の状態を反映して多彩な皮膚症状が出現します。皮膚は外部に露出している臓器であるために、内臓病変に比べて症状を容易に認識できるという特徴があります。すなわち、皮膚症状が診断のために決定的な役割を果たすことがしばしばありますので、皮膚科医に限らずどの分野に進む医師にも皮膚科学の知識は重要です。そのような皮膚科学の重要性や面白さを、初期研修を通じて学べるように努めています。さらに、基本的な外科的処置の技術も初期研修で習得することが可能です。
山口大学医学部附属病院 医療人育成センターのホームページもご覧下さい。
後期研修について
皮膚科を選択した後期研修医に対しては、全員が数年後に専門医をスムーズに取得することを目指し、大学での外来・病棟業務やカンファレンス、さらには外勤業務を通じて、common diseaseからrare diseaseまで幅広い疾患を経験し、深みのある知識や技能を習得できるような研修システムを組んでいます。また、一人一人の将来の目標に合わせて、研修の内容やペース配分を修正するなど柔軟に対応いたします。特に、女性医師が気持ちよく働けるような環境作りに努めていますので、安心して皮膚科学講座に入局してもらいたいと思います。もちろん、診療だけでなく研究もバリバリ行いたいという若手医師も大歓迎です。
ぜひ医局の雰囲気を感じて下さい。
(連絡先・お問い合わせ先)
755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1
山口大学医学部 皮膚科学講座
TEL:0836-22-2271
Email:hifujimu@yamaguchi-u.ac.jp
後期研修医からの一言(2021年 入局者)
皮膚科では直接目視で診察と治療経過の確認ができることが、他の科とは異なる大きな特徴であり、私が皮膚科に入局した理由の一つです。患者様自身にも皮膚所見の変化を見ていただけることから、治療効果を共有しやすく、治療が奏効した際には患者様と喜びを分かち合うことができます。また皮膚疾患は基礎疾患の有無に関わらず幅広い年齢層が罹患し、瘙痒・疼痛・整容面でQOLに影響を及ぼしやすいため、非常にニーズの高い診療科でもあります。
当科では経験できる症例が非常に豊富であり、専門医取得に必要な知識と臨床経験を多く積むことができます。また医局から県内の多くの病院に皮膚科医派遣を行っており、入局後1年目から外来担当医として責任感を持って治療に携わることができ、やりがいを感じることができます。その際に診断や治療方針に悩むこともありますが、医局で気軽に上級医に相談でき、丁寧に指導してもらえることも当科の魅力だと考えています。
上述したように、皮膚科では経過を含めた皮膚所見を実際に目で見ることが非常に有益な経験となりますので、他の診療科と悩んでいる初期研修医の先生方でも1か月だけでよいので当科で研修をしてもらえれば嬉しいです。また一緒に働くことで皮膚科また当科の魅力をお伝えできるのではないかと思いますので、少しでも興味のある方は気軽にご連絡頂ければと思います。皆様と共に研修できる事を楽しみにしています。
プログラムについて
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主な研修施設について
研修基幹施設:山口大学医学部附属病院
- 研修連携施設:
- 徳山中央病院
山口県立総合医療センター
山口赤十字病院
- 研修準連携施設:
- 下関市立市民病院
山口県済生会下関総合病院
周東総合病院
長門総合病院
受け入れ
6名まで(出身大学は問いません)
当院研修の特徴
専門外来として,乾癬外来, 皮膚腫瘍外来,アトピー外来,脱毛症外来を設けており,外来患者数は1日平均60名で,豊富な経験を積むことが可能です。 また, 年間手術件数(生検含む)は 600 名を超え、山口県内の皮膚癌治療センターとして機能しています。研究の面では,指導医との連携を強め,多様な研究結果を創出しています。
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週間予定表
- 月
- 火
- 水
- 木
- 金
- 午前
- 外来
- 外来
手術 - 外来
- 外来
- 外来
手術
- 午後
- 病棟業務
回診・薬剤説明会
病棟カンファレンス
手術カンファレンス - 病棟業務
- 病棟業務・手術
病理組織カンファレンス - 病棟業務
- 病棟業務
手術
- 病棟カンファレンス:受け持ち患者についての症状経過、治療方針の検討を行います。
- 手術カンファレンス:前週の手術の検討及び今週の手術前検討を行います。
- 病理組織カンファレンス:前週に皮膚生検した全ての症例について病理所見および臨床所見について検討します。
- 外勤:週2・3回あります。
学会等
山口地方会:年3回(例年:7月、12月、3月)また、日本皮膚科学会総会、皮膚科学会西部支部総会などの皮膚科関連の学会,学術講演会,セミナー に積極的に参加して頂きます。
身分・処遇
最初の1年間は山口大学医学部附属病院診療助教として、その後は山口大学医学部附属病院診療助教または関連病院の常勤・非常勤医師となります。給与は各病院の規定によります。
休暇
当教室では夏季休暇が1週間あります。産休・育児休暇もあり、女性医師には育児等と勤務の両立を支援します。
当直
月に4,5回程度(大学の当直は待機制です)