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    山口県宇部市南小串1-1-1(臨床研究棟8階)
    山口大学大学院医学系研究科 皮膚科学講座
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教室について

形成外科診療科長あいさつ

山口大学医学部附属病院
診療科長 准教授 髙須啓之

 山口大学の形成外科診療は2006年に皮膚科内形成外科診療班として始まりました。徳島大学形成外科のご協力のもと、皮膚科内で手術を担当する皮膚外科を主な仕事とした形成外科医1名体制での診療が13年続きます。そして2019年4月、皮膚科学講座下村裕教授のご尽力により山口大学医学部附属病院において形成外科が新設されました。
 診療科としての独立で得られた最も大きな利点は、形成外科医の養成が可能となったことです。全国的に形成外科の需要は年々高まっていたにも関わらず、地域の中心であるはずの大学病院に形成外科がなかったため、山口県内の形成外科診療はすべて他県からの派遣医師によって行われ、形成外科を志望する山口大学出身の医師が県外へ流出していく状況が続いていました。科として独立することで専門医を取得するための研修プログラムの設置が認められ、ようやく当院で形成外科医を育てることが可能となりました。
 2019年に2名体制で立ち上げた当科ですが、以降毎年山口大学卒業生が入ってくれたことにより、2023年現在関連病院を含めて7名の所帯となりました。元々得意としていた皮膚外科分野に限らず、再建外科、創傷外科等あらゆる形成外科診療範囲に対応できるようにもなりました。マンパワーの充実は医療の向上に直結し、最終的に患者さんに還元されます。これからも山口県の形成外科診療の発展に貢献していく所存ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。

主な対象疾患

 形成外科は機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、患者さんの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する外科系の基本診療科です。傷や変形をきれいに治すことを主な目的とし、顔から手足まで全身の身体表面を治療対象としています。外科の基本である「きずをきれいに縫う」ことを重視し、手術後のきずあとのケアまで専門治療を一貫して行っていますので、特に小児や女性の顔面など整容面の配慮が望ましい場合は、御気軽にご相談下さい。
 当科では特に皮膚科内診療班時代から皮膚の良性腫瘍・悪性腫瘍の手術治療を多く手がけています。またマイクロサージャリーを用いた再建術(組織移植術)を専門としており、頭頸部悪性腫瘍切除後の再建や、乳房再建に力を入れています。他、心臓血管外科や循環器内科と連携のもと、糖尿病性・虚血性足潰瘍の集学的治療を行っています。主な対象疾患は以下の通りです。

  • 新鮮外傷・新鮮熱傷
  • 顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷
  • 手、足の先天異常、外傷
  • その他の先天異常
  • 母斑,血管腫,良性腫瘍
  • 悪性腫瘍およびそれに関連する再建(乳房再建、頭頸部再建)
  • 瘢痕,瘢痕拘縮,肥厚性瘢痕,ケロイド
  • 褥瘡、難治性潰瘍(糖尿病性足潰瘍)
  • その他:眼瞼下垂、顔面神経麻痺、下肢静脈瘤、巻き爪、腋臭症

スタッフ

  • 准教授

    髙須 啓之
    役職診療科長
    出身大学神戸大学(平成18年卒)
    資格等 医学博士
    形成外科専門医
    形成外科学会領域指導医
    日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医
    日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医
    日本創傷外科学会専門医
    乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
    臨床研修指導医
    日本形成外科学会 理事長指名議員
    中国・四国形成外科学会 評議員
    日本創傷外科学会 評議員
  • 助教

    八木 献
    役職病棟医長
    出身大学神戸大学(平成24年卒)
    資格等医学博士
    日本形成外科学会専門医
    日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医
    乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
    下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 下肢静脈瘤レーザー焼灼実施医
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
    臨床研修指導医
  • 田口 沙和
    役職外来医長
    出身大学山口大学(平成28年卒)
    資格等形成外科専門医
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
  • 診療助教

  • 古川 惣一
    出身大学山口大学(平成30年卒)
  • 中浜 都
    出身大学山口大学(令和2年卒)
  • 大宅 裕之
    出身大学山口大学(令和3年卒)
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